『使わなければダメになる』役者・菊池美里さんにインタビュー

【役者・菊池美里さんにインタビュー】

すがの公(以下、すがの):最近なにしてますか?
菊池美里(以下、菊池):暑さと仲良くなろうと必死です。
すがの:この前年中38度の国に二週間居て、「よし酷暑マイフレンド」と思って帰国したら、その後1ヶ月ダメでした(笑)
菊池:仲良く…したいんですけどね…
すがの:ハムプロとしても夏の公演は久しぶりなので、覚悟して札幌から渡って参ります。

【『使わなければダメになる』の役どころ】

すがの:今回の役どころを教えてください。
菊池:老成少女
すがの:菊池さんは今回、「30歳処女の頭の中の大きな子供」という役どころです。
菊池:非常なる演じ甲斐が、びしびし。
すがの:今回の芝居は2008年に好評だった(と思っている)芝居の再演でキャスティングも悩みました。でもこの役を菊ちゃんにお願いしたいって事は早い段階から決まってました。僕の中だけで(笑)

【東京ではなかなか観られない劇】

すがの:『使わなければダメになる』最初の印象はどんなでしたか?
菊池:今の東京ではなかなか見られない演劇だと思いました。
すがの:あまりありませんかこういうのは?
菊池:はい。
すがの:僕は基本札幌にいるし、東京の小劇場の芝居を観ないからなあ。今、『使わなければダメになる』が東京の観客にどんな風に映るのか、おそろしくもあります。
菊池:だからみていただきたいですね。

すがの:2008年に書いたものを大改訂しました。
菊池:2022年に再演する意味を見つけながらやりたい。
すがの:意味かー(笑)あるかなあ。最近、僕が演劇を初めたての頃に所属していた劇団の代表と呑みましたが、「君のやることはいつでも狙いが、わからない」と言われました(笑)
菊池:あるんですか、狙い。
すがの:ない(笑)僕にもよくわからない。僕はもう150本以上台本書いてんですが、自分が「不思議だな」とか「わからんな」とか「不安だな」とかがスタートになって、それを解決するために台本を書くとこがあるらしい。でも、最初から意識出来てないことが非常に多い。後から「あー俺はコレが知りたかったのか」とか。今回も、『使わなければダメになる』の再演した意味がわかるのは終わってからかなあ。お客さんと一緒に観てて、突然「あ。」となるかも知れません(笑)

【なんだかすみません】

すがの:小劇場での演劇のことで、最近考えてることありますか?
菊池:チケット代が高くなっていく。
すがの:あ、そうなんですか最近。何があったんだろう。
菊池:コロナも影響してるんでしょうか。
すがの:あー、やんごとなき大人の事情が絡んでいるのかなー。

すがの:ハムプロは3000円くらいですが高いんですかこれ?
菊池:高くはないです。いい感じです。
すがの:札幌でこのくらいの大きさの小劇場だと2500円くらい(当社比!)なので、東京でやるときは「なんだかすいません」という気持ちです(笑)それでも演劇は高いよねー。スマホでサブスクでいくらでも映画が観れちゃうこの時代に。逆行してる(笑)

【ドカンと売れちゃってください】

すがの:札幌のハムプロに関わってくれるってどういう感じですか?
菊池:お盆に親戚の人に会って一緒に演劇するという感じです。
すがの:我々、首都圏にはまったく影響のない団体なので、そう思って貰えてとても嬉しい&気が楽です(笑)。
菊池:東京でドカンと売れちゃってください。ハムさん。
すがの:うぎゃー(笑)どうすれば?誰かがめっちゃ褒めてくれればいいの?
菊池:、、、、
すがの:答えてくれねえ(笑)

【観てよかったと思ってもらいたい】

すがの:菊ちゃんはもうひっきりなしに色んなとこ出てるので、稽古と公演が被ってなかなか捕まえられない。前回(『黄昏ジャイグルデイバ』)から一年と間を置かずに出演してくれて嬉しいです。
菊池:私も嬉しいです。
すがの:東京の皆さんがこうして客演してくれることは作品評価のバロメーターであり、僕の勲章かもしれん。と今思いました。
菊池:素敵な作品になるようオラがんばる。
すがの:『使わなければダメになる』本番への気合いやら想いやら意気込みやら、ありますか?
菊池:私は普段の舞台では言わないようなセリフをたくさん言うので、嘘にならないようにしたいと思います。このような状況の中、劇場まで足を運んでくださるお客様に「来てよかった観てよかった」と思っていただけるよう張り切ります。
すがの:菊ちゃん、よろしくお願いします。

菊池美里さんが出演する『使わなければダメになる』は
下北沢の小劇場OFFOFFシアターにて
2022年7月22〜24日まで!お見逃しなく!

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