『黄昏ジャイグルデイバ』に客演してくださるキャストの皆さんとのオンライン対談<後編>です。
※写真は今回のイメージキャラクター「ジャイグルおじさん(紙粘土)」をハムプロが全国津々浦々で撮影してきたものです。
ー質問5。老後住みたい場所は?
傍嶋:うーん。
籔中:東京の西の方
すがの:八王子?
渡辺:山と海の両方に拠点ほしいというわがままで今のところ札幌の隣町、小樽が候補です。
ナカムラ:アイスランド。もしくは、定住せんと色んなところ放浪してたい。
後藤:ハワイ
すがの:外国かー
菊池:ムーミンの国。
すがの:そっちの世界かー。
渡辺:東京住みはどうですか?
後藤:うわっ、なんか意味深な質問。
渡辺:全然!そんなことは無くて!!!(笑)
菊池:東京は好きです。
すがの:東京な。全国津々浦々で公演する我々にとっては、すごく興味ある。札幌も都会だけど、東京とはレベルが違うよね。
傍嶋:はい
籔中:僕も東京が好きです。ふらっと寄れる劇場や映画館が沢山あるから。あと以外と公園も多いし、山も近い。人種が豊富で、下北沢や秋葉原みたいな、特定の人種が集まる場所が街単位なのも楽しい。
渡辺:確かに東京って区単位で色があるっていうか特徴があって、面白いよなぁああ。
籔中:最近は入り乱れてきてるけど。
すがの:そーなんだ。
ナカムラ:やっぱり、結果的に住めば都はるみっすね。
傍嶋:都はるみ
渡辺:月並みですが、原宿とか歩くとそれぞれ自由な格好とか、好きな髪型とかで
『自分の好きでいて良いよなぁ』って思うし、色んなものが紛れて安心する感じあります。
籔中:ただ、超矛盾してるけど人が多すぎるのは、かなりしんどい。昨日ひっさびさに池袋行ったけど途中で呼吸困難になりました笑
すがの:人はなぁ、多いわなぁ。
ナカムラ:子育て考えたら違う場所に住みたい気もする。
渡辺:私なんてのは、育ちが札幌だったので考えずこのままずーっと居続けてしまって。最近『死に場所』についてすごく考えている流れで『住んでいる場所』も大事だよなぁと考え始めていまして。
籔中:とは言え他の土地を知らなさすぎなので、なんとも。出たい気持ちもあるし田舎暮らしもかなり憧れます。本当の自立がそこにあると思うので。
すがの:みなさん、生まれも東京?
籔中:大阪は堺市出身です。
菊池:生まれは埼玉です。
後藤:後藤は福岡。
渡辺:九州男児!!!文兄のレディファースト感のルーツが理解できた。
後藤:そう。でも男児の有り様も様変わりして来てます。変わらないでいるのは難しい!
すがの:東京で汚れましたか?
後藤:かもしれない(笑)
ナカムラ:私も生まれは福岡です。
すがの:お、もう一人くすお(九州男)居た。
ナカムラ:10歳から育ちは兵庫です。ずっと西だったので、北への憧れがすごいあります。ゴリゴリした山がある場所。
傍嶋:ごりごり?
ナカムラ:ゴリゴリ
渡辺:東京に住み始めたきっかけも教えてほしいです。
ナカムラ:東京に住み始めたきっかけは、役者やる上で仕事が多かったからです。
籔中:僕も役者やるのに東京来ました。
菊池:演劇をやるのになんにしても都合がいいので、東京に住んでます。
すがの:僕は東京でもやるようになって15年くらいですけど、移り住んで作る決断には至らなかったなぁ。
ー質問6。歳をとってヤバイと思ったことって、ありますか?
ナカムラ:シンプルにお腹ぽっこり。視力落ちたりとか。
菊池:老眼で台本がぱっと読めなくなった。人や物の名前が全然ででこない。
籔中:365日、常にどこか痛い
後藤:親孝行してない、まだって思った。
籔中:あ。僕も同じです。今、うわーってなりました笑
後藤:だよねー
ナカムラ:俺も自分の事ばっか言うてました。今度、親父オカンを柳川に鰻食べに連れて行ってあげたいと思いました。
すがの:親孝行って、うなぎ?
ー質問7。いつまで役者やれそうですか?
ナカムラ:役者が必要とされてるうちはずっと。
菊池:まだ、まだ、やれる。
籔中:ずっとやってたいな
後藤:70歳まで。あとはその時の気分や体力で引き受けたり断ったりしても全然気にしない人になりたいです。
ー質問8。すがのに質問をしてみてください
後藤:今もまあまあロン毛なんだけど、切った方がいい?
すがの:(笑)あ、めっちゃ演出上の質問来ちゃった。気にせんでいいです。ナカムラくんなんて今ボウズです
ナカムラ:あたい丸坊主マズいすか?
すがの:いざとなればマープかリーブ。
ナカムラ:おっけーす
すがの:髪の毛の質問以外でお願いします。
籔中:質問。ハムプロで映像作品はやらないんですか?
すがの:昨年はコロナの影響でダンボール人形劇を映像化して配信しました(カミュ『ペスト』)。文兄、やぶさんにも声の出演をお願いしました。
渡辺:我々が操演しております!
傍嶋:「ダンボール ペスト」で検索!
※ダンボールシアター『la peste ペスト』は、ユーチューブで無料でご覧いただけます!
後藤:質問ね。あー、ハムプロは本当に過ごしやすい!ハムさん、どうしてハムプロはこんなに居心地いいんだろう?
すがの:嬉しい。多分、良い意味でも悪い意味でもちゃんとした劇団じゃないからだと思います(笑)
渡辺:最近は言われないけど、よく「おまえらは芝居をなめてる」とイナダさん(札幌の演出家)に言われてた(笑)
すがの:そんなつもりはないけどな。
傍嶋:コミック劇団ですから
渡辺:そうだった!
傍嶋渡辺:(笑)
すがの:近年は以前のように手広くコネクションを増やす試みよりも、過去に知り合ってくれて、今も我々につきあってくれる役者さんと大事に作品を創作することを念頭においてます。
ナカムラ:質問。何してる時が楽しいですか?
すがの:棚をむやみに増やしたり、雑草を見つけて撮ってるのが楽しいです。
ナカムラ:雑草はむしらずに、撮影の対象なんすね。俺も好きです。雑草。
すがの:アスファルトを突き抜けてくるたくましさを、ほめたい。というTwitterアカウントを持ってます。
菊池:質問。今からニ時間後に地球が爆発するとしたら、どうしますか、なにかしますか。
すがの:「爆発したけど生き残る!」という台本を二時間で書く。
傍嶋:わたしから客演の皆様に質問。
客演陣:はい
傍嶋:20代、30代、40代と経て、何か変わったことはありますか?
すがの:ほう
傍嶋:わたしは今年32になりましたが、30歳はもっと大人だと思ってました。
若くないけど、でもまだがんばんなきゃっていう狭間にいる感じがしています。
すがの:どうですか?
籔中:20〜30は何も変わらなかったかも。と言うよりたいして覚えてない(笑)
すがの:わかるわー
籔中:30後半からはやっぱり身体の衰えはぐんときました。最近は特に。あと頭髪の密度とか。
傍嶋:頭髪の密度はわたしも既に感じています、、
籔中:数え上げたらキリないけど、ただ哀しみを拡散させるだけなのであんまし言えない笑
傍嶋:哀しみを拡散(笑)。30代から40代にかけての方が、変化が大きいのですね。
籔中:整理整頓はちょっとできるようになった。
後藤:年をとるごとに許容範囲が広くなった=他人を許せるようになったと思いますし、それによって演技の幅も広がったと思います。
傍嶋:年齢を重ねて許容範囲が広がるの、わかります。
後藤:これからはもっと自分を許せる様になりたい。
すがの:ほうほう。
傍嶋:「自分を許す」!まだ未知の境地かもしれないです。
後藤:別に俺はストイックだぜ!って言ってる訳じゃなく、自分のどうしようもなささえも許したり、逆に叱ったり。よー分からんでしょ?
すがの:いや、なんとなくわかります。
後藤:あと今回の台本にある様に、年代を追う毎に今流行ってることやモノが遠く、そしてまた遠く感じるようになりました😭
傍嶋:流行り物は、わたしも20歳の子に教わったりしてます😂
すがの:その努力すらしなくなったわ(笑)
傍嶋:じゃ、変わらないことは?
籔中:音楽の趣味は部分的にはそうかも。むかーし聴いてた音楽を久々聴いて、良かった時は嬉しい。昔の自分、やるじゃん♪て。そう言うのがたまにあるくらいかな。
後藤:変わらんものは、自分より他人に聞いた方が正確な気がするね。
傍嶋:なるほどなああ。今度聞いてみよう。
すがの:話はつきませんが、そろそろ『黄昏ジャイグルデイバ』出演者オンライン座談会をお開きとさせていただきます。
渡辺:今回客演していただく先輩方、ありがとうございました。
客演陣:ありがとうございましたー
すがの:今回の台本は、今は中年になった高校の同級生たちが、半年前に亡くなった友達を偲んで酒を飲んでいるというだけの話です。若い人が中年に希望を持てたらいいなと思います。
傍嶋:持てると思います!わたしは持てた!
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