【主演・河村杏里さんにインタビュー】
すがの公(以下すがの):お久しぶりです。最近どうですか?
河村杏里(以下杏里):毎日元気に生きてます!!ちょっと前までパン作りにハマっていました。
すがの:相変わらず充実のプライベートをお過ごしのようで(笑)
杏里:おかげさまで楽しく生きております🙆
すがの:良かったです。
杏里:お久しぶりです!半年ぶりですね!
すがの:浅草で撮影させてもらったのが最後だっけ。
杏里:夜の浅草寺、初めてだったんで楽しかったです!!
すがの:結構沢山撮ったよね。
杏里:撮りましたねー!2人とも大吉出ました(笑)
すがの:そうだ大吉だったー!
杏里:まさかの2連続でしたね(笑)
すがの:撮影的には凶を出したかったんだけどなあ(笑)
杏里:凶も見てみたかったです(笑)
【今回の役】
すがの:今回の役どころを教えてください。
杏里:中田山レイコという、作家を演じさせていただきます。
すがの:主役です。
杏里:30歳を迎えるんですけど、30になるまでに処女を捨てようと色々奮闘しています。
すがの:酔っ払ったり、テンパったり。
杏里:共演者の人も面白い方たちばかりなので、自分ももっと全開でいけるように頑張りたいです。(笑)
すがの:変なセリフも多いでしょう?
杏里:自分が普段生活してたら絶対起きないことだらけなので、楽しいです!
【14年越し再演『使わなければダメになる』】
すがの:『使わなければダメになる』最初の印象はどんなでしたか?
杏里:初演の台本と映像を見た時、つらいな〜〜でもおもしろいなあ〜〜って思いました。
すがの:たしかにつらい話かもなぁ。
杏里:今やっても十分伝わるお話だなあと思いました。
すがの:30歳の壁というのはみんな経験する普遍的な題材だろうなと思って再演に選びました。
杏里:なんですかね、30の壁って。なんか、見えない何かがありますよね。私もついこないだ30歳になりまして、「30かぁ〜」と思いました。
すがの:なってみて、どうですか?
杏里:別に何も変わらないですが(笑)
すがの:ねー。そんなもんです(笑)
すがの:読んでみてどうでした?
杏里:レイコの価値観がかなり自分と違うので、これからどうなるんだろ〜とドキドキしました。
すがの:良いお客さんだ(笑)
杏里:これから対面稽古始まるので、どんな風になるのか楽しみです!
すがの:14年前の本なので、初演映像を観直しても、書いた本人にも噛み砕けないとこが多々あり(笑)、そこを大改訂で整理しなおしたつもりです。どうなるかねぇ。
杏里:大改訂でかなりスっと入ってきた気がします。
すがの:良かった。
すがの:役どころと価値観が違うときは、どうするんですか?
杏里:ん〜でも大体自分と違う価値観をもつ役の方が多いかもです。
すがの:へぇ、そうなんだ。
杏里:前回もそうでした!
すがの:前回(『SFパパ日記』)はアホの子の役だったもんね(笑)
杏里:どんな風に考えたり感じたりするのかな〜って考えたり、悩んだりしてます。(笑)
【すがの公作品について】
すがの:すがの公作品に思うとこありますか?
杏里:ハムさんの作品はどれも大好きです!!最初「ん…???」ってなって、物語を追ってくうちに、どんどん吸い込まれていって、最後は、観てよかった〜。ってなります。
すがの:ほんとに良いお客さんだ(笑)
杏里:改訂の過程も見ていますが、どうやったらそんな面白いこと思いつくんだろうなあ〜といつも思います。
すがの:改訂好きみたいです俺は。
杏里:「こんな風に変わっていくんだー!!」って、見るの楽しいですよ。
すがの:でも毎回違うこと言わされてるのも、役者はいい迷惑だよねー?
杏里:役者始めたての頃は、台本もらったらすぐ覚え始めて、改訂された!覚え直し!みたいなことやってましたけど、最近はもうちょっと柔軟にできるようになったと思います。(笑)
【小劇場演劇について】
すがの:小劇場での演劇のことで、最近考えてることありますか?
杏里:うーん、聞かれると難しいですね。
すがの:突然ね(笑)
杏里:月並みなことしか言えないですが、コロナになって小劇場ってほんとに打撃を受けたと思います。近いですし、狭いですからね。
すがの:大打撃だったと思います。
杏里:でもやっぱり、近くて狭いからこそ、小劇場でしか出来ない演劇はあるし、小劇場でしか味わえない空間があるなあと思います。
すがの:たしかに。
杏里:小劇場演劇を観に行くと「うわ〜〜〜〜やっぱりいいな〜〜〜〜!!」って思います。目の前で起こってて、空気も露骨に伝わってくるところが好きです。
すがの:露骨に(笑)
杏里:大きな劇場のお芝居だと配信もかなり増えましたし、私も配信で見たこともありますが、小劇場はやっぱり生で観たいですね。
すがの:小劇場はよく観るんですか?
杏里:前は結構観に行ってたような…コロナになってからかなり減りましたね。
すがの:東京だといつでもやってる状況が戻ったでしょ?
杏里:戻ってきてるんですかね〜。まだまだ公演中止が相次いだりしているので、落ち着かない気はします。
すがの:あ、そうなんだー。
杏里:最近また増えてきましたしね。
すがの:『使わなければダメになる』も無事に公演できますように。免疫アゲアゲでよろしくお願いします。
杏里:無事に完走できるよう、免疫あげまくります!
すがの:いやー。ねー。コロナに関しては言いたいこといっぱいあるけど、呑み込んでしまって頑張ろう(笑)
杏里:そう…ですね…!!!(笑)
とにかく、元気に毎日公演したいです💪
【ハムプロは札幌の団体ですが】
すがの:札幌のハムプロに関わってくれるってどういう感じですか?
杏里:どういう感じ…!?とは…!?
すがの:東京の団体ではないもんで、我々。
杏里:正直なところ、「札幌の劇団に関わっている」という実感はあまりないです。(笑) 私は東京での公演しか出演したことがないので…。
すがの:あ。そうか(笑)
杏里:でも、ハムプロの出演を通して、札幌本部の方をはじめ、色んな方に出会えたことはとっても嬉しいですし、私の財産になっています。
すがの:そう言って貰えるとうれしいです。
杏里:いつか札幌にも行ってみたいです!❄すわとラッキーピエロに行きたい。(札幌にはないのか…?)
すがの:(ラッキーピエロは函館だ(笑))
杏里:あとやっぱり、初めてハムプロを観た時の衝撃が忘れられないんですよね。『カラクリヌード』を観たんですけど。
すがの:『カラクリヌード』は、SFスペクタクルを小劇場の素舞台に役者の身体だけで展開するというハムプロの代表作です。
杏里:その時私はまだお芝居を始める前か始めたてくらいの時で、小劇場の演劇を観るのもほぼ初くらいだったと思います。
すがの:そんな重要な時期に。
杏里:今でも結構鮮明に覚えています。それから縁あって出演させていただくようになりまして…。なので、私の役者人生(みたいなもの)に、ハムプロが大きく関わってくれていると言った方が近いかなあと思います。
すがの:なんだかすみません(笑)
杏里:あんまりガツガツ役者活動をしていないのですが、そんな私に今でも声をかけてくださって、嬉しいし、本当にありがたいなあと思います。長くなりましたが、ハムプロの作品が好きなので、出たいし、関わりたい、ってことです!!
すがの:嬉しいです。
杏里:いつか『カラクリヌード』に出たいという夢も未だに持ってます!
すがの:最後の『カラクリヌード』は5年前、(今回出演の)藪中耕さんと行った韓国釜山です。
杏里:藪さんの出てるカラクリも観てみたかったですね〜〜。
すがの:そろそろやる?
杏里:え!!!!ほんとですか!?やりたいです!!
すがの:今東京でキャスティングしたら、ガラッと変わりそうだね(笑)
杏里:どうなるんでしょうね!!終わったらゼーハー言いそうです(笑)
すがの:それはもうね。30超えたらしょーがねえよ
杏里:でも、それはそれで楽しそうです!筋トレせねば。(笑)
【『使わなければダメになる』本番によせて】
すがの:すぐ『使わなければダメになる』本番ですね。
杏里:もう本番まで結構近くなってることに震えていますが、これからどうなっていくのかめちゃくちゃ楽しみです!
すがの:そうだよね。稽古期間が短いよね。コロナ対策で。
杏里:いや、仕方のないことだと思います!!
すがの:よろしくお願いします。
杏里:できる範囲でやれる事やるしかないですね!💪
すがの:意気込みをひとことお願いします。
杏里:共演するみなさんとの時間を噛み締めて、本番駆け抜けたいっす!!中田山レイコの人生を生きられるように、頑張ります👊👊う〜〜〜〜〜〜ッ!
すがの:ありがとうございました(笑)